「会社が嫌いになっても大丈夫」感想
この方は2002年に鬱で休職したと書いてある。鬱休職は若者のイメージだったけど、そんなことなくて、言われてなかっただけで、昔からあったんだな。
「こころの定年」に陥る人からの発言として
「誰のために役立っているのか分からない」
「成長している実感が得られない」
「このまま時間をやり過ごしていっていいのだろうか」
とあって、「それな!!」と思った。
正直この本は旦那の本棚にあったから手を取っただけで、著者はおじさんだしあまり参考にならんだろうなと最初思っていた。
でも、同じ。悩んでいるんだ。
いい男なのに情けない、と無意識に思っていたのかもしれない。やっぱりジェンダーにはかなり侵されている。
「今の私に出会うためには「病気」という道筋しかなかった」ともおっしゃっており、前向きでパワーも実力もあってすごい。この年代の方がやり直せたのだとも思うし、今まで培ってきたものがあるから出来たのだ、とも思う。
会社って、組織って、本当にモンスターみたいだな。
日大アメフトもスルガ銀行不正融資も、権威からの圧力で倫理観が麻痺して行ったことだと思う。
でも責任は個人に押し付けられる。認識の違いだと。あいつが勝手にやったことだと。
勝手に頑張って、苦しいまま仕事をして病気になったって、会社は責任を取ってくれない。
最後の章とエピローグはもう一度読みたい。
希望がもらえる本。